安全に使うためにナイフのルールを知ろう
手軽に使えるコンパクトナイフですが、刃物は人を傷つけることもあるので危険です。
ルールを守って正しく使う方法を今回は説明していきます。
ナイフの便利さと責任
前回の記事でオピネル(OPINEL)のナイフについていろいろ紹介しました。
オピネルのナイフは見た目もおしゃれで扱いやすいためキャンプで大活躍です。
コンパクトになりヴィロブロック(ブレードを開閉どちらの状態でもロックする機能)があるので安心して気軽に携帯できるのも嬉しいです。
しかし、いくら携帯に便利だからといって日常生活において普段から携帯しておくことはできません。
ナイフは便利な道具ですが刃物です。刃物は人(自分も)を傷つけてしまう危険があるということを意識しておきましょう。
道具には便利さと引き換えに責任も伴うのです!
自動車も同じですね!便利に移動できるのと引き換えに安全運転に努めるという責任がありますよね。
自動車の場合は使い方の講習を受けてテストに合格して免許を持っていないと運転することはできません。
また、安全運転を怠った場合(故意か不故意かに関わらず)ペナルティがありますよね!多くの場合罰金で最悪懲役になることも!
ナイフにも同じように責任を果たすために法律によってルールが決められています。
代表的なルール(法律)が銃刀法ですね!
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
銃刀法におけるナイフのルール
銃刀法とは略称で、正式名は銃砲刀剣類所持等取締法と言います。
簡単に言うと銃や刀なんかは許可なく正当な理由なく持ってはいけないよということ。
刀剣類?えっ?じゃあ包丁なんかも持っちゃいけないってこと?
と疑問に思った方もいらっしゃると思います。
実は銃刀法において刃物と刀剣類はちょっと意味合いが違ってきます。
なので刀剣類とは何かをまず見ていきたいと思います。
銃刀法における刀剣類とは
刀剣類とは例を挙げると刀や剣のことです。そのまんまですね!
具体的に言うと本来武器として製造されて殺傷能力の高いものです。
なので本来の目的が人を傷つける武器なので、教育委員会の登録など特別な許可を得た者以外は所持することが禁止されています。
つまり使う使わない、携帯するしないに関わらず許可がないと所有ができないんです。
銃刀法における刃物とは
一方、刃物とは日常生活を営む上で必要な道具のことです。
例を挙げると包丁、ハサミ、ナイフなどです。
日常生活で必要なものなので所有は禁止されていません。
なーんだ!じゃあキャンプ用のナイフを持ってても違法じゃないじゃん!と思ったかもしれません。
しかし、所有は禁止されていなくても刃物は携帯するときのルールが決められています。
「銃刀法では刃の長さが6cmを超える刃物については業務その他正当な理由がないのに携帯してはダメ(禁止)ですよ!」となっています。
ちょっとわかりにくいので大文字の部分↑を具体的に説明します。
・刃物とは、使い方によっては人を殺傷する性能があって、鋼か鋼と同程度の強度を持つ材質でできていて、片刃か両刃でできた器物のことで上記の刀剣類以外のものです。
・業務とは反復継続的に刃物を使用することがその人にとっての仕事(社会的に認められている)で、刃物を使うことが業務に当たる場合をいう。
つまり、料理人が包丁をケースに入れて持っていくのは当然OKということになります。
料理人は仕事で刃物を反復継続的に使います。包丁は仕事道具です。
・正当な理由とは実は結構曖昧なんですが.....世間一般的な常識で正当な理由が存在する場合です。
例えば、刃物を店で買ってそれを家まで持って帰るというのは社会通念上正当な理由になります。しかし、護身用として普段から携帯することは禁止ということらしいです。
キャンプでは必ず包丁かナイフは使うので家からキャンプ場まで持っていくのはOKですが、車や普段使うカバンに入れっぱなしというのは正当な理由にはなりません。
・携帯とは自分の住んでる場所以外で刃物を手に持ったり、ポケットやベルトで身体に帯びるなどして、いつでもすぐに使用できる状態で身辺におくことです。
ある程度継続的に身につけている状態が携帯です。
一瞬だけ手に持っただけでは携帯になりません。
ナイフのルールは他にもある!?
以上がキャンプのナイフを使うのにあたって押さえておくべき銃刀法についての説明でした。
詳しく知りたい方は警視庁のホームページなどに詳しく出ています。
ちゃんとした理由(キャンプで使う!)がないのに刃渡り6cmを超えるナイフを持ち歩かないようにしよう!ということをご理解いただけたら嬉しいです。
じゃあ、6cmより小さいナイフだったら携帯しててもいいの?って話になりますよね!
実はこれはダメなんですよ!
銃刀法とは別の軽犯罪法という法律によってルールが決められています。
いろいろルールがあってややこしいですが、キャンプ用のナイフでも使い方や管理を間違えれば自分や他人を傷つけてしまう凶器になる可能性があります。
なのでしっかり決められたルールを知って楽しくちゃんとした使用目的で使いましょう!!
ということで次回は軽犯罪法におけるナイフのルールを見ていきたいと思います↓