ビールを缶のまま飲んでいるとビールがぬるくなりますよね!?
ビールって冷えてるうちは最高の飲み物なんですけど、ぬるい状態(常温)だと最高にまずい飲み物になります。
やっぱりビールは冷たいうちに飲むのが一番なんですが、夏のキャンプのような野外ではどうしても早いスピードでぬるくなりがちです。
それは外気温や体温がビールの缶を通じてビールに移っているからです。
特にアルミ缶は熱の伝導率がいいので夏場はすぐにビールの温度が上がってしまいます。
ビールを飲むペースは人によって違うので一概には言えませんが、片手にビールを持っておしゃべりしながらゆっくり飲む人のビールは後半かなりぬるくなりますよね!
ではどうすればビールがぬるくならなくて済むのでしょう!?
答えは簡単です。
断熱構造の容器に移し替えて飲むだけです。
夏の暑い日は気温や体温が高いので外気から遮断してやればビールの冷たさをキープできます。また、ビールの冷気も遮断されるので冷たさキープ!!
では断熱構造とはどのようなものでしょうか!?
キャンプ用品で海外製のものはinsulated(隔離する・孤立させる)と表記されている断熱ですが、構造的には二重壁構造というものがあります。
外壁と内壁があってその間に空間がある構造のことです。
外壁と内壁が分かれて離れているので熱が伝わりにくい構造になっています。
海外製品はdouble wall(ダブルウォール)と表記されています。
この二重壁構造(ダブルウォール)にさらに断熱機能を高めたものが真空です!!
そもそも熱には伝導熱、対流熱、放射熱の3種類あります。
・熱伝導は分子が衝突するときに高いエネルギーの分子から低いエネルギーの分子へとエネルギーが移ることで熱が伝達されます。
ちょっとわかりにくいですが、簡単に言うと分子が存在しなければ、伝導熱による温度の変化はありません!
つまり、分子がほとんど存在しない真空の空間は熱伝導がほぼありません!!
・対流熱とは熱せられた気体が浮力の力で対流することで熱が伝わる作用です。
灯油ストーブをつけると熱せられた空気が上の方に移動して天井を伝って部屋全体を暖めるといった現象です。
この対流熱も気体がないと起きません。真空状態は気体がないので対流が起きないのです!
・最後の熱の種類の放射熱ですが、これは電磁波によって伝わる熱です。太陽からの熱が放射熱になります。
気温が同じでも日向と日陰では感じる温度が違うのはこの放射熱のせいです。
放射熱は真空の宇宙空間でも太陽から地球に届くように、真空でも熱を伝えます。
そのため、日中は真空の容器に入れても中身は放射熱で温まります。(放射熱を防ぐ特別な加工もあります。)しかし、夜は太陽からの放射熱は届きません!!
つまりキャンプの夜にビールを飲む分には、この真空の容器でビールを十分に保冷できるということです!!
真空は英語表記でvacuum(バキューム)です。つまり、真空断熱素材の場合はvacuum insulatedと表記されているので、キャンプ用品を購入するときに参考にしてください。
まとめるとビールを飲むときは二重壁の真空断熱構造の容器(タンブラーやマグカップ)に移し替えてグイッと飲もう!!
飲み干すまで冷たさをキープして美味しいビールを飲んで、キャンプの夜を楽しんでください!