キャンプ場で抹茶おたててみませんか!?
野外で抹茶を点てることを野点と言います。
昔から日本人に愛されてきた四季を五感で感じることのできるお茶の楽しみ方です。
以前も野点について基本的な作り方などを紹介しました。
抹茶の味の濃淡
抹茶ってちょっと苦すぎて苦手!!またはもっとお茶本来の抹茶らしさを味わいたい!!という意見もあります。
前者は抹茶の味にまだ慣れていない方ですね!初めて基本的な入れ方で点てた抹茶は確かに苦く感じるものです。コーヒーを初めはブラックで飲めないのと一緒です。
少しづつ抹茶の味(苦味)に慣れていくはずです。
味覚は成長しますから(苦味や酸味が初めから好きな人は少ないと思う)!
後者は抹茶が好きでもっとガツンと抹茶の味や香りを感じたいという方ですね!!
これら二つの悩みを解決する方法は簡単です!!
抹茶をたてる時に入れる抹茶の量を調整すれべいいだけです。
基本の入れ方は茶杓で一杯半(約2g)でした。この分量を減らしたり、増やしたりするだけでお茶の味を調整できます。
これは実は薄茶(おうす)、濃茶(おこいちゃ)といって、抹茶の楽しみ方の一つとしてあるのです。
薄茶
薄茶はお湯に対して抹茶の量が少ない点て方で、飲みやすい味わいなので、抹茶初心者の方は薄茶から始めるといいかもしれません!!
以前紹介した基本の抹茶の点て方で入れたお茶が薄茶になります。
基本の入れ方ではちょっと濃いと感じたら抹茶の量を減らしてみましょう!
自分にあった抹茶の量を入れて、飲みやすいお茶に仕上げましょう!
抹茶の苦味に慣れてきたらちょっとずつ量を増やしてもいいかもしれません!
濃茶
濃茶はお湯に対して多めの抹茶使い、茶筅で練るように点てます。
薄茶の違ってダイレクトで抹茶の味が来るのである程度品質の良い高級抹茶を使った方がいいです。
濃茶の練り方
濃茶は抹茶の分量も違いますが、点て方も薄茶とは少し異なります。
詳しく見ていきましょう!
まず、抹茶の量は通常の2倍の約4gを使います。茶杓で三杯の量です。
お湯は80℃くらいが適温なので沸かしたお湯を一度別の茶碗に注いでそこから、抹茶の入った茶碗にゆっくり注ぎ入れます。
お湯の量はお湯が伸びて薄くならないような量です。
濃茶はとろみがあるくらいがおいしいのでお湯を入れすぎるとサラサラになってしまって濃茶独特の香りの強さなどがなくなってしまいます。
初めは分量がよくわからないと思うので、少しずつお湯を加えながらとろみが出るように量を調節しましょう!
お湯を入れたら練り始める前に茶筅を使ってお湯と抹茶を馴染ませます。
そして、ゆっくりと「り」の字を書くように練ります。
シャカシャカせずにゆっくりとです。濃茶が点てるではなく練るという所以です。
ポイントはコンパクトに「り」を書くということです。茶碗いっぱいに広げすぎるとお湯が冷めてしまいます。
あと、練ると言っても茶筅の先がぐにゃっと曲がるくらい力を加えないように、ゆっくりと撫でるように泡立てないようにです。
抹茶がお湯に馴染んでダマもなくなりとろとろになったら、とろみが消えないようにお湯を足します。お湯を足したあともゆっくりとです。焦らない焦らない!!
二度目のお湯からはお湯が冷めないように、あまり時間をかけずに仕上げましょう!
焦らないけど丁寧に素早くです。
トロッとした濃茶も練り終えたらすぐにいただきましょう!
濃茶はダマになりやすいので飲み干した後ダマが残っていなかったら上手く練れたという目安です。
キャンプ場で濃茶を練る
キャンプで野点をするための道具を持っている方は是非濃茶を作っていつもと違う抹茶の深い香りと味わいを楽しんでみてください!
キャンプ場でゆっくり時間がある時にゆっくりと抹茶を寝る作業は心が落ち着いて心地よい作業ですよ!