カビが発生しても諦めない
カビが発生したキャンプ道具(テントやタープなど)はもうダメだと思ってませんか?
私も正直一度カビが発生したキャンプ道具はどうしても大切にしていこうとういうモチベーションは湧きません。
嫌なニオイもつきますし、どんなに洗っても見た目のいかにもカビといった斑点がついて幻滅します。
でもカビはこの高温多湿の梅雨の日本では対策はできても100%防げるわけではありません!
カビは発生するものだと割り切ってカビが生えたキャンプ道具はカビを除去して気持ちよく使えるようにしましょう!
早めの対策がカギ
とにかく大切なのは早期にカビを発見して増える前に早めに手を打つことです。
ずっとしまっておくとカビの発生に気づくことができないのでやはり頻繁に道具の点検が必要です。
点検と言っても、メンテナンスのためだけにキャンプ道具を広げるのではなくキャンプに出かけた時に注意して観察するだけでOK!!
久しぶりにキャンプ道具を使った時は特に注意深くニオイや視覚で観察してみましょう!
カビを発見した時の対策
もしカビを発見したらどうすればいいでしょう!?
カビを発見したらカビを除去するのですが、まずは除去する前に注意することを押さえておきましょう!
カビを除去する前に
まずカビを除去する前にカビは掃除するときに飛び散ってしまってうことがあるので、他の道具から離れた場所で除去作業をしましょう!他の道具にカビの菌が移ったらそこで増えてしまうかもしれません!
できればベランダや庭など室外でカビ除去作業をすることをお勧めします。室内で作業をする場合は窓を開けて換気扇を回してしっかり通気することが大切です。
そして、カビ除去の後の乾燥を考えるとやはり天気のいいカラっと晴れた日にするのがお勧めです。また雨の日の次の日は空気の湿度が高いので避けるようにします。
準備ができたらいよいよカビの除去です。
エタノールを使ったカビの除去方法
まずカビを死滅させなければなりません!
カビを死滅させるのに効果的な薬剤はエタノールです。
エタノールはカビのタンパク質を分解する働きがあります。
消毒用のエタノールが薬局で市販されているので、霧吹きなどで吹き付けて使います。
消毒用エタノールは水で薄められています。
実は水分が全くないとエタノールは殺菌効果がありません。
なので99%以上がエタノールでできている無水エタノールを使用する場合は水で薄めて使用しなくてはなりません。だいたいエタノール80%くらいが良いです。
エタノールの濃度が高ければ殺菌力が強いというわけではないんですね!
消毒用エタノールはカビの生えたキャンプ道具に直接吹き付けてください。
エタノールを吹き付ける前に濡れた布で拭いたり無理にこするとカビが素材の内部に入り込んでしまう可能性があるので、いきなりエタノールを吹き付けてください。
消毒用エタノールをカビにかけて十分に湿らして浸透させます。
そのまま乾燥させたらカビはほぼ死滅します。
エタノールは揮発性が高いので吹き付けた後、特にすすいだりして落とさなくても自然となくなります。
カビは死んでもあとは残る?
ただエタノールはカビを死滅させることはできても、カビの斑点や色などの跡は落とすことができません。
そこで薄めた中性洗剤で軽く拭き掃除をするとカビの汚れを落とせます。(完全にカビの汚れを落とすことは難しいですが)
中性洗剤を薄めてタオルなどに染み込ませて軽くなでるように(ゴシゴシ拭くとキャンプ道具を傷つけてしまう)拭きます。
拭き終わったら濡らしたタオルで中性洗剤を完全に拭き取ります。
拭き取り終わったらしっかり乾かしましょう!
エタノールでカビを死滅させた後に中性洗剤を使ってカビ汚れを落とすというやり方は無難な方法だと思います。
完全にカビの汚れを落とすことは保証できませんが、キャンプ道具の素材をなるべく傷めずにカビを除去できるはずです。
エタノールはすべての素材で使えるわけではない
消毒用エタノールは手に入れやすく作業が簡単ですが、素材によっては使用しない方が良いものもあります。
エタノールはプラスチック製品には使わない方がいいです(プラスチックを溶かしてしまうことがあります)。またアクリス製品や革製品にも使用できません。
自分が使っているキャンプ道具の素材を確かめてから使用するようにしましょう。テントなどに使用されているナイロンは薬品耐性があります。(しかし若干の影響は受ける)
次回はカビの汚れまでしっかり落とすカビ除去アイテム、塩素系漂白剤についてお話しします↓