紅茶なんてどんなカップで飲んでも味変わらないよ!って思ってない!?
確かにカップを変えたからといって、紅茶の成分が変質するわけではないですし、味自体は変わりません!
しかし、カップが変わると味を感じる舌に大きく影響を与えます。
味の感じ方がカップによって変わってくるのです。
以前、コーヒーのマグカップの記事でも説明しましたが、舌は部分によって感じる味覚が違います。
なので紅茶も舌のどの部分で味を感じたら美味しくなるかを考えると、カップの形状がわかるはずです!!
その他にも、紅茶の温度をカップの形状でどの程度まで下げるかということが、味に大きく影響してきます。
人間の舌は温度によって味覚の感じ方が違うのでカップの保温力は紅茶の味に影響を与えます。
以上の点を踏まえて、紅茶に適したカップはどのようなものなのでしょうか?
マグカップはティーカップとして適しているか!?
コーヒーにはマグカップが適していると以前お話ししました。
以前お話しした内容は、コーヒーの主な味は苦味で、
苦味は舌の奥の真ん中で感じるので、そこに縦にコーヒーが流れる形状のマグカップが適しているというものです。
マグカップの詳しい説明はこちら↓
実はそれ以外にもマグカップにはコーヒーを飲むのに適している理由があります。
それはマグカップは口が狭いのでコーヒーの温度が冷めにくいということです。
コーヒーは出来上がりの温度と飲みごろの温度が同じです。
そのため淹れたてのコーヒーが一番美味しいです。
淹れたてのコーヒーの温度がベストなのですが、キャンプ場のような野外だとすぐに冷めてしまいます。
そこで、口が狭く断熱構造のダブルフォールマグカップなどはコーヒーの温度をキープし味を長く楽しむのに適しているんです!
じゃあ、紅茶もマグカップで飲んだらいいんじゃない!?と思いませんか?
でも思い出してみてください!
紅茶はどのくらいの温度で入れるのが美味しい入れ方でしたか?
紅茶の美味しい入れ方はこちら↓
紅茶は沸いて泡が10円玉くらいの大きさになるほどグツグツと沸騰したお湯(95℃)で抽出します。(抽出するポットもお湯が冷めないように温めておきます。)
熱々のお湯で抽出するので、さすがにそのまま飲むには熱すぎます。
つまり、紅茶は出来上がりの温度と飲みごろの温度が違うのです。
そのため紅茶は出来上がった後少し冷まさなければ飲めません!(紅茶の味や香りを舌でうまく感じられないし、熱くてカップに唇をつけれない!)
ティーカーカップの形状は口が広く背が低い!
上記のような理由から、ティーカップは口が広くて背が低い形をしています。
すぐに冷まして飲みごろの温度にするためにこのような形になったんです!
また、紅茶は透き通った色が美しいので、その透明感が視覚的に楽しめるようにこのように浅い形状で白いカップが一般的になったと言われています。
(カップの底に模様があるティーカップもあります。)
この背が低いティーカップ、
キャンプ道具のあるものに似ていると思いませんか?
そうシェラカップです。
キャンプで ティーカップとして使えるシェラカップ
シェラカップは、軽量、調理、食器と様々な用途で使えるキャンプ道具で代表的なアイテムですが、口が広くて背が低くてまさにティーカップみたいです。
シェラカップにはいろいろな素材のものがありますが、
チタン製は軽さを求めて薄く作られているのでよく冷まさないと唇をやけどしてしまうかもしれません!
(ユニフレーム)UNIFLAME UFシェラカップ 300 チタン
ステンレス製が熱の伝わりが少なくて、唇のやけどという心配がないですし、保温性があるので、そこそこ温度を一定にキープできます。
ユニフレーム(UNIFLAME) シエラカップ SUS300
紅茶に金属の臭い移りがきになる場合はセラミックコートのシェラカップ(元々は焦げつき防止のため)もあります。
エバニュー(EVERNEW) セラミックコートシェラカップM
エバニューのこのシェラカップはセラミックでコーティングされているので金属臭は気にならないのですが、アルミ製なので、熱伝導率が高く唇の火傷には注意が必要!
最後に、マグカップは本当に紅茶を飲むのに適していないのか!?
背の低い、ティーポットが紅茶を飲むのに適していて、シェラカップが形状が似ているというお話を今回しました。
ではマグカップは本当に紅茶を飲むのに適していないのか?
実はそうでもないんです。
マグカップのような背が高くて口が狭い形状のカップでも紅茶を美味しく味わうことができるんです。
次回はその辺詳しくお話しします。